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音読宣言

既存の読書会は紹介型と探究型に大別可能である。紹介型は持ち寄った書籍の紹介を発表する。探究型は課題本の読み合わせを通じて読みを深める作業を共有する。紹介した本をその場で交換するなど、亜流も有り得よう。いずれであれ、参加する者の目的意識によって、興味深い体験となる。
隆盛を祈願するばかりである。

ボイス読書会が模索するのは、いずれにも分類不可能な形態である。紹介型や探究型と比較するならば、それは体験型と言えよう。紹介しない。探求もしない。読書を体験するのである。

黙読は効率が良い。恒常的に音読する者は多くはあるまい。ところが読者が自ら音を発することによってこそ身体性が向上する。音読の体験が扉を開く回路が存在するのである。この回路は既存の表現では演劇等舞台芸術に於いて模索されている。朗読によっても模索可能である。だが朗読は孤独な作業である。実現困難性の高い体験と言えよう。もっと実現容易な音読体験は存立し得るのであろうか。
ボイス読書会は演劇的に役割分担して行う音読に可能性を見出している。
朗読の困難を超克するのみならず、演劇性の獲得を通じて開ける地平線には朗読では獲得不可能な体験の顕現までをも期待している。現出した場はいったい如何なる様相を示現するであろうか?興味津々である。

既存の読書会とは異なる形態を造形し確立することを通じて愛書家に更なる発見と感動と喜びを届ける。ひいては本邦の文明文化の進化と深化に貢献しついには人類文化へと寄与する。
卑近にして偉大な理念を実現するためにボイス読書会は誕生するのである。