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<レポート> 第5回 ボイス読書会 「新訳 ハムレット」 12月9日

本格的な冬が訪れた師走の12月9日に第5回のボイス読書会が開催されました。
場所は駒込地域文化創造館。参加者3名。
デンマークを舞台とした苦悩と困惑の物語は運命の重みを感じさせ、生きることの荘厳さを思い出させてくれたのでした。

終了後のディスカッションの抜粋をご紹介します。

→再婚が近親相姦であるように言われているがその罪悪の重みがよくわからない
→だからハムレットの受け取り方が大げさにも思える

→亡霊のセリフはあまりにもハムレットにとって都合が良い
→ハムレットもまた亡霊のセリフに飛びついている
→ハムレットには、思いたいように思うというのを感じた

→王妃はよく考えないで再婚したのかもしれない
→その可能性もあるのにハムレットは見ようとしていない

→『弱き者、汝の名は女』
→ガートルードとしては自分の人生を今後生きる上で女として頼れる人を求めたのではないか
→女としての生き方を選んだのではあるまいか?

→ハムレットは狂人の演技をしている
→何故、何のためだろう?
→亡霊をハムレットに見せた黒幕を炙り出すため
→ポローニアスを容疑者として考えているかのようだ
→ハムレットとオフィーリアの関係が不透明
→オフィーリアは既にハムレットの味方についているのかもしれない

→王位簒奪の物語なのだが、ハムレットが40代だったら成り立たなかった
→青春の尻尾を引きずっている年代だから成り立った

→チャンスがあったのに王を殺害しなかったのは何故か?
→殺人者になることを恐れた
→王位簒奪者になることを恐れた
→復讐の快楽に酔っていた

→配役するとしたら、どんな芸能人か
→ハムレット⇛東山紀之、市川海老蔵、山下智久、沢田研二
→ハムレット父⇛渡辺謙
→ポローニアス⇛岸部一徳
→レアティーズ⇛木村拓哉
→オフィーリア⇛色のついていない20歳前後であれば誰でもよい
→国王⇛佐藤浩市
→ガートルード⇛中谷美紀、原田美枝子、壇れい、寺島しのぶ

→勧善懲悪でおさめた結末だと思った
→レアティーズの性格だったら正々堂々戦えば良さそうなもの
→王妃も考え方は浅いけど死ななければならないほどの罪なのか?

→オフィーリアの死について
→目撃者はどうして救助しなかったのだろうか?
→作者の作劇の都合で死んだのだろう

→『To be, or not to be, that is the question』の翻訳、様々なバージョンがあるが、巻末のリストの中ではどれを推す?
→41
→13
→37

<レポート> 第1回 ボイス読書会 「ロミオとジュリエット」 1月29日

爽やかな冬晴れとなった1月29日にボイス読書会の第1回 「ロミオとジュリエット」は行われました。場所は六義園心泉亭。参加者6名。和やかに進行しています。

役柄のアサインをどうするかが難しいものになる不安を感じていましたが、案外にあっさりと済み、滑り出し好調意気揚々。読んでは適度にディスカッションすることを繰り返しました。このやり方には落ち着いて理解しながら読み進めるのに効果があったように思えています。
佳境に入る前に売店のうどんで腹ごしらえ。献立充実しており味噌田楽を食した方もいらっしゃいました。再開後は佳境から終局へと皆で読み切っています。

やってみて感じたこととして、一人の人が担当して最後まで読み切ったことで登場人物があたかも命を持った人間としてそこに存在していたかのような手応えが残っています。体温や息吹が感じられたのです。ロミオ、ジュリエット、マキューシオ、修道士、その他登場人物を今でも生きた存在として感じています

音読・朗読と演劇性が混淆一体となった衝撃がありました。
事前に行っていた黙読とは圧倒的に異なる体験です。
やって良かったと思います。

参加メンバーが全員哲学に関心のある方だったことは不思議な偶然でした。

参加者の声を紹介いたします。

「面白かった。自分の朗読力の低下にも驚いた。」
「色々な人と意見や感想の共有や交換ができて楽しかった」
「演劇には詳しくなかったが時代背景等、知ることが多く、またいろんな解釈があることを知り良かったと思う」
「読み方1つ1つが解釈の表れなので、文学論を戦わせるよりストレートに自分の考えを表現出来ると感じました。」

活動を発展させる励みとします。